これより自然界に入る!

生物に「どうしてお前はそうなんだ?」と問いかける。

アウトドア商品と買う人・売る人について

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ヤフーの記事にコメントを書いたら結構な人から意見をもらえた。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

 

 

 

 

ヤフー記事

 

ヤフーの記事は、アウトドア業界で新規参入メーカーの登場や巨大店舗の話題に触れて、アウトドアは成長産業だとするものだ。

これに関して水を差す内容をコメントに投げ入れた。

前にも書いたように思う内容だ。

つまり「あらゆる知識を店員任せにするな」というもの。

 

mynature365day.hatenablog.com

 

 

過去記事の私見まとめ

 

私見をまとめよう。

アウトドアにおいて知識を完全に人に頼るというのは、

  1. 店員の個人的な知識量と経験のみを当てにする。
  2. 店員に「この人は本気だな」と思わせる気がない。(信頼を得る機会の損失)
  3. 明確な目的がない。
  4. 明確な意思がない。
  5. 納得する権利を放棄している。
  6. 「自分で買った!」という喜びを放棄している。

 スポーツ用品店で勤務したときに感じたことを垂れるだけでこれだけある。

 

 

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コメント返し、みたいなもの

 

ここからはヤフー記事にあった意見に対して真摯に見ていきたい。

なおコメント本文のコピペはしない。

 

・命かけるようなものじゃなくて、流行ってるのはゆるいアウトドア

→アウトドア用品を扱う店舗に勤務した経験上、キャンプは90%がファミリー層だ。

残り4%は夫婦で、4%が会社のイベント用で、そして1%がツーリング、最後の1%がソロキャン勢だ。

だから流行ってるのがゆるいもクソもなく、元からそういう構成比だ。

かといって、例えば直噴型のガスバーナーにデカいフライパンを置けば反射熱でガスカートリッジが熱くなって危険とか、そういう初歩は図書館のキャンプ本でも書いてある。

そういうのも知らないのはどうなの?と私は思うな。

 

 

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・むしろ無知な店員増えすぎ

頭が痛い。

アウトドアだけのお店でもあまり詳しくない店員は少ないが存在するようで。

理由はいろいろ考えられる。

  • 店員自身も興味を持ってやり始めたばかり。
  • 人手不足で教えてもらう時間がない&自分で勉強していない。
  • 総合スポーツ店においてはそもそも畑違いだった場合。
  • 教育資料の不足。あっても流される。

そして店舗スペースに対して、多すぎる物量が入ってきて店員による所感がないというパターンもある。

つまり実物を知らない。

それに関しては以下の過去記事に問題提起をしている。

 

mynature365day.hatenablog.com

 

 

・調べて、では成立しない

他の人も書いていたが、アウトドア用品店は新規客獲得のために明るい文句をちりばめる。

店員はある程度法律に縛られているため、下手なことは言えない。

クレームにも直結するし。

 

言えないことがある中、それを調べられるのは買う側だけだ。

基本中の基本さえ調べられないなら、アウトドアなことは行うべきではない。

 

 

・初心者からステップアップして道具に対する理解や経験をしていかなければどうにもならない。

私は今時の大学生みたいな格好で登山を始めた。

それで必要な経験を得た。

もちろんそれと平行して登山雑誌・単行本・ついでに漫画も読んだ。

経験と知識は両立しなければ意味がない。

そうしないといつか間違うからだ。

最初から頭でっかちを回避する必要はない。

その知識は必ず役に立つ。

空っぽよりマシ。

 

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土砂降りの低山登山。雨がやみ。幻想的な景色を拝めた。

 

 

・どこまで親身になってお互い信頼できるかではないか?

その通り。

良心的な登山用品店の店員の場合、あまりにも無知な人が無茶な登山をしようとしていると遠回しに「やめろ」と言うこともあるらしい。

 

「会社の付き合いで行くことになった。でも登山ははじめて」という人を接客したことがある。

でもその人は会社の人から色々聞いたり、書店で雑誌を立ち読みしたりして、転々バラバラながらも知識があり、「無知なままにしない」という態度を感じた。

「この人を山に行かせてあげたい」

私は心底そう思った。

ザックやウェアのフィッティング、取り扱い方法、メンテナンスなど少し過剰なくらい熱く接客していたと思う。

レジでお会計するときまで取り扱いを説明していた。

 

知識がゼロの人には、多分ここまで接客できない。

地面からジャンプするのと、トランポリンを使ってジャンプするのは高さも楽しみ方も大きな違いがあるでしょ?

結局、信頼があるとできるだけ多くのことを語ろうと努力する。

それは店員とお客さんという立場でもなく、また店員としての義務とかでもない。

人と人とがコミュニケーションするのに当たり前のことなんだ。

自己開示するのに、自己開示する情報がないのでは何もできない。 

 

 

・知識豊富な客なら店で買わない。

耳が痛い。

高価なアイテムは海外通販を利用しがちだからだ。

ただ自分に合うかどうか、自分の命を守るギアに見合うかどうかは五感で感じないとわからない。

それに私は接客を受ける側になって、納得したら高くても実店舗で買う。

汚れてたり破損していたら問答無用で通販利用していい。

 

 

・続くかもわからん趣味なのに……

私の知り合いに「登山を始める」と言って、すぐさま20万円散財した人がいる。

それはやりすぎ。自分の趣味スタイルに合ったものかわからないまますぐに一式揃える必要はない。

キャンプなら初めはデイキャンプ、登山なら有名な低山といった具合にして他の人のスタイルを見よう。

少しずつでいい。

趣味なんだから。

 

 

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・自分で調べる時間を省きたい

趣味に充てる時間あるんですか?

 

 

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・アドバイスをもらえることが楽しみなんだ

長く勤めると、顔と名前を知ってもらえて「ご指名」が入ることも。

これ正直言ってめちゃくちゃうれしい。

「この前教えてもらった人じゃん!」って思ったらガンガン行こう。

 

 

・無知な人を否定しないで

否定という言葉を使ってまで卑下してはいない。

はじめは知らないことは多いし、店員に無知だ馬鹿だと勘違いさせてしまうこともあるだろう。

お客さんがしどろもどろで店員がイライラしていることに気づくのは傷つくかもしれない。

私が否定したいのは一切成長しない人。

たまにする程度、という人でも少しずつ勉強はできるでしょう。

成長しない人のためにグランピングがある(偏見)

 

学習塾に入れば合格間違いなしなんて塾はない。

他人は目的への補助だ。

 

学んでやりたいことをやっていくか、

人に用意されたことで満足するか、

その差なのかな?

だとしたら言うことはない。

 

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mynature365day.hatenablog.com