これより自然界に入る!

生物に「どうしてお前はそうなんだ?」と問いかける。

小売りは四面楚歌状態だと思うよ?(走り書き)

 

自身が総合スポーツ店に勤務して感じていることを書きますよ。

走り書きするよ。

 

人少なすぎ問題

 

 主婦の方は夜まで入らない。夕方に帰ってしまう。そうなるとフリーターや学生+社員さんということになる。

この人数が大変少ない。大学さえない地方は悲惨な状態だ。

店員3人なのに店内には10人くらいお客さんいるとか稀にある。

万引きされても仕方ないレベル。

割れ窓理論的一斉万引き/盗難/暴動が起こったら何もできないと思う。

 そんなもんだから店員が全員接客中で、お客さんが店員を探すために店内を彷徨うとか普通にある。

ごめんよ。見捨ててるわけじゃないんだ。

 

仕事多すぎ問題

 

 小売りは売り場づくりと接客だけかと思ったらそれは大変な誤解だ。

通販サイトからの受注商品を売り場から探す仕事も、多くの小売りである。

わかっていると思うが、通販で買ったからといって人にたくさん触られていないなんてことはありえないぞ。

 後述するが、売り場が乱れているとそれだけ見つからない商品も多くなる。

接客したいのにできない。

新しい商品をお披露目したいのにできない。

今の小売りは小売り+倉庫業であるので、人手がほしい。

でもいない。これが現実。

 

売り場乱れまくり問題

 

 人が少ないので、売り場の乱れにまで気を使ってる余裕がない。

しっかりとハンガーにかけずに什器にポイっと置いていく奴は一体何がしたいのだろう?

誰かがそうやって無造作にやったりするから、売り場の商品はそのうち下に落ちたりしてホコリや汚れがついてしまう。

で、「汚れあるんですけど」

お客さんという枠組みで考えた場合、それは自業自得というやつです。

サイズ違いもデータ上はあるのにどこにいったかわからない。

 

短気なアホ、時々いる問題

 

 店員の不手際でキレるのは当然わかる。

でもすぐにキレる奴はぶっちゃけアホだと思う。

何故?

和やかな雰囲気でできるサービスはたくさんある。

「そのメーカー、確かパンフレットありますよ!要ります?」

とかね、できることいっぱいある。

でもキレられてると、その人に付きっきりでないと更に怒りを助長させてしまう。

だからできるサービスが極端に減る。

キレれば誰よりもサービスを受けられると思ったら大間違いだ。

 店員に横柄な態度の奴も同じ。

場合によっては多少の嘘を吐いてでも、とっとと接客を終わらせようとか考える店員もいるかも。

そういうところまで考えられない客はアホだと思いますよ?

 

メーカーも小売りを苦しめてる問題

 

 なんだよ、小さな変更だけで新商品とか。アホか。

値段がなんで違うのかどうやって説明するんだよ。

色とかポケットの数とか去年のやつとか、そういう理由ではお客さんも納得しないよ。

店員も納得してない。

似たような商品で売り場づくりを求められると困るんだよ。

売り場面積は決まってるんだ。

とにかく似たようなの濫造するな。

アウトドア商品もそうだぞ。

 

店員も知識追いつかない問題

 

 毎年毎年メーカーが意味不明な新商品を出すせいで、知識が定着しない。

定番商品と言うのが全くない。嘆かわしい。

あとクオリティが低いのが多い。

例えばコールマンのワゴンの上に蓋みたいに乗せるテーブル。

全然固くない。グニャグニャ。

これでテーブルですどうぞ、は無理がある。

実地テストした?いろんな人に感想聞いた?予算削ることしか考えてなかった?

多少ワイルドな人ならホームセンターの木材を加工してる。

 

コールマン アウトドアワゴン 2000021989

コールマン アウトドアワゴン 2000021989

 

 

 

Coleman(コールマン) アウトドアワゴンテーブル 2000033140

Coleman(コールマン) アウトドアワゴンテーブル 2000033140

 

 

 

大手小売りの大元は現場わかってない問題

 

 物理的に出せない物量を入荷するな。

出せない分は資産ではなく負債として考えるべきだ。

視察に来る時くらい隠してる。馬鹿にしてるのと同じ。

そういう見抜けないと現場の問題はわからないと思うよ。

 

自論「客もメーカーも小売店を潰しにかかってる」

 

 以上の私の愚痴から、お客さんによって売り場と店員を荒らされる。そしてメーカーも売り場を物理的に逼迫させる。

人口減少が普通の時代、お客さんも自分の触った商品くらいは自分でしっかり元通りに戻すのをやってほしい。

メーカーは生産しまくりなのをなんとかして。しっかりとコンセプトを落とし込んだものなら、姑息な新商品なんて出さないはずだから。

生産ラインの確保とかぶっちゃけこちらとしては知ったことじゃない。

 新旧どちらも生産したら在庫が余るのは当たり前。

そうするとキャッシュフロー的に2倍不味くなるのはわかってるはず。

多くの企業はこのキャッシュフローで倒産するというのもわかる。

 お客さんもメーカーも、小売りに遅効性の毒を注ぎ込んでいる。

 

サロモンのジャケットの修理ができなかったので自分で何とかした話

 

 

 

 Salomon BONATTI PRO WP JKTを中古で、しかも通販で買いました。

そしたら1か月ほどでファスナーの噛み具合が最悪になったので、このほどサロモンのカスタマーサービスに修理依頼しました。

返答は「ファスナー部分全部交換しないといけないから修理は無理。そのまんま返すわ」的な感じ。

「え?じゃぁ一体全体、修理とは……?」と思いつつも自分でファスナーの修理をした。

 

サロモンの修理手順

 

  1. サロモン公式サイトからメールかTELする。メールなら公式フォームから画像添付が可能。
  2. とりあえず送ってとかになったら公式フォームに入力したメールアドレスに「ここに送って」とくるのでその通りにする。返事はとても早い。
  3. 返答を待つ。

https://www.salomon.com/jp/

 

 で、カスタマーサービスから釘を刺されたのですが、本来中古品は修理を受け付けていないとのこと。

理由はメーカーのブランドがうんぬんかんぬんってやつ。

「今回は告知を忘れてたからとりあえず検品するよ!送って!」

となったのですが、どうやらファスナー全交換は無理っぽい。

レインウェアですからシームシールをはがして、ファスナー外して、新しいのを縫って、シームシールを貼って……という作業は無理っぽい?

修理不可な技術的な、ルール的な理由は返事に書かれていなかった。

しっかりと新品を買っていたら交換してくれたのだろうか?それとも中古品を購入したということを黙っていれば交換してくれたのだろうか?

それはわからない。

いずれにせよ、自己責任。

 

 修理に送る前に自分でも何回もファスナーをいじってみたが、そのときは直らなかった。

で、返送されてきたジャケットをもう一度自分でいじったら、一応噛み合わせの悪さが直った!

 

自前修理詳細

 

 下の画像で、

  • 摘まみ上げる部分がスライダー。
  • 噛み合わせていく部品がエレメント。

と言います。

本当はエレメントが見えなくなるように締まるのが正しいのですが、ご覧の通り中途半端な噛み具合です。

スライダーの力をかける方向を上手いことやれば正しく締まるので、エレメントではなくスライダーの異状であることはわかっていました。

着た状態でスライダーを右にひねる、あるいはエレメントをあげてスライダーを押さえつけるようにしたら上手く締まる。

ということはスライダーの出口部分の金具が怪しい。

 

f:id:onbullshit:20180406111755j:plain

 

 スライダーの合流入り口は結構もろいので注意してください。

捨ててもいいカジュアルなジャケットで練習したらパキッとヒビが入ったので。

また入口部分は今回特別異状はなかったので、出口となるところをペンチなどで締めます。

少し調整しては締めあげるを繰り返すと、見事に直りました!

まぁそれだけの話。

 

f:id:onbullshit:20180406111844j:plain

 

本、読み終えた。シェリル・ストレイド『わたしに会うまでの1600キロ(原題:WILD)』

 

わたしに会うまでの1600キロ

わたしに会うまでの1600キロ

 

 

 これは親の離婚、母の死、家庭崩壊、ヘロイン中毒などで人生をボロボロにした人が、直線距離1600km、実際の距離約4300kmを歩く話だ。

 

 パシフィック・クレスト・トレイル(略称:PCT)

アメリカ=メキシコ国境~カナダ国境まで、アメリカ西海岸の山脈を通るトレイル。

日本人も結構行っているみたいで、費用は100万円前後かかるみたいです。

f:id:onbullshit:20180113225819j:plain

(画像引用元:Binoculars in the Backcountry: PCT

 

 暑い場所もあれば、積雪によって迂回することもあるようです。

そんなトレイルを彼女は登山歴なしで突っ込んでいきます。

そう、モデルはたった一人の女性です。

というか、本人がこの本を書いたらしい。

 

 ふとした瞬間にPCTのことが書かれていた本を買った彼女。

でもそのとき、彼女の人生はほとんど終わっていた。

 

ー(略)、私はとうとう泣き出した。望まぬ妊娠だけでなく、何もかもがやりきれなかった。母が死んで以来、人生を泥沼にしてしまったこと、人間のクズになりさがったことを悔やみ、ハンドルを握るのもままならないほどむせび泣いた。こんなふうに生きるつもりじゃなかったのに。こんなふうに堕ちるつもりじゃなかったのに。

(P67-68)より引用

 

私も害虫駆除会社の社長に退職願を提出した帰りの車中でむせび泣いた。

自分はなんてダメな奴なんだ。自分よりも3つ4つ年下のほうが仕事できる。忘れ物するわミスするわ車ボコボコにするわ……。頑張ろうと思っていたのに。こんなことになるはずじゃなかったのに。

歯を食いしばったが間に合わず、唇が震えた。ハンドルを叩いた。クラクションが笑うように短く鳴った。

「クソ…泣くなよ。やっただろ。やったよ。泣くなよ…クソ」と言ったことを覚えている。退職後3カ月くらいは仕事で使っていた車を見ると吐き気を催した。仕事をすること自体にトラウマを覚えて、在宅ライターと日雇いバイトの生活に戻った(今はフリーター)

社会でのツライことを吹き飛ばしてくれたのは自然だった。自然はあるようにあるだけ。怒らないし、叫ばないし。罪悪感を覚える対象はどこにもない。楽しい。そして不意に現実はやってくる。

何度かそれを繰り返すと、受け入れられる時が来る。

 

自分が満たされているから、泣いているのだ。トレイルの苦しい五十数日を、その前の九千七百六十日を、思う涙だった。

(P279より引用)

 

出合う人々によって手助けされてトレイルに馴れていくシェリル・ストレイド。

 でも結婚間近にしてそれをぶっ壊した自分の罪と、自分への非難と現実。

愛していた母親の死。一家離散。

トレイルを歩く中で楽しいと思うことがあれば、急に現実に連れ戻される彼女。

考える時間はたっぷりある。だから苦しい。

独りで叫ぶこともある。

でも彼女がやったように、社会での問題は社会の中ででしか解決できないんだ。

人に傷付けられたら、人と接することでしか解決できないんだ。

 

私も頑張ろう。そう思える一冊だった。

トレイルに興味がない人でも、逃避行を試みる人にはオススメだ。

また実際に長距離ハイクへ行こうというなら、『ウルトラライトハイキング』が分かりやすくてオススメだ。

 

mynature365day.hatenablog.com

 

 

決して、決して、決してあきらめるな。

ウィンストン・チャーチル

(P205より引用)

 

私の歩みは遅いが、決して引き返さない。

エイブラハム・リンカーン

(P281より引用)