街路樹が倒木の危険にさらされている理由を知ったら木がかわいそうに思うだろう。
6月29日、関西テレビの夕方番組『みんなのニュース 報道ランナー』で街路樹の倒木の危険性について特集があった。
番組内ではケヤキにスポットを当てていた。
ケヤキは樹齢1000年も存在する。
なのに街路樹のケヤキはたった4~50年で根元が腐ってしまっている。
なぜか。ケヤキに限らず街路樹は道路、側溝、水道管等に阻まれて生きなければならない。
本来根っこは大きさに合わせて張り巡らせなければならない。
ただでさえ人工物で阻まれているのに、業者によって根を切られてしまうこともある。
業者を悪く言うつもりはないが、街路樹は厳しすぎる環境に置かれているようだ。
また番組内では一般人が倒木の危険性を判断する要素を3つ挙げていた。
- キノコが旺盛
- 根元に空洞があり、腐っている
- 葉っぱが少ない
1・・・登山しているときにキノコが旺盛になっているのは大抵が切られて横倒しになっている木ではないだろうか。
2・・・そして根元に空洞があるのは別の危険性がある。
ハチだ。空洞内にスズメバチが巣を造ることはとても多い。
しかもこの駆除は厄介だ。
完全に巣を取りつくさなければまた巣を造りなおすことも珍しくないからだ。
3・・・盆栽では葉っぱの大きさを調節するために葉っぱを全部刈る作業がある。
当然栄養を貯蔵するのも限界があるので、次回生えそろうときには3分の2ほどに小さくなる。
これは盆栽という小さな世界だから丁度良いことなのだ。
なのに葉っぱが少ないということは元気がない証拠というわけだ。
私は街路樹が好きだ。
自然、ということもあるが人間が敷いたブロックをバッキバキに割っていく根張りの良さに感動する。
でもどこでもそんな風になっているので「最初からブロック敷かないようにすればいいのに……」と思ってしまう。
ゆとりのある道路にできないのは仕方ないかもしれないけど、歯がゆい。