これより自然界に入る!

生物に「どうしてお前はそうなんだ?」と問いかける。

動植物の観察で得られるもの

 顕微鏡を購入し、蘚苔類(コケ)の観察をすると、今まで見えなかったものが見えてきます。
繁殖するのに必要な胞子が入っている朔(さく)に水を垂らすと、胞子を飛ばしてしまわないように、朔の入口に円形に配置された鋭い歯が一斉に閉じていくのを見ることができます。
遠くに飛んでいかない雨の日には閉じる仕組みです。
マウスポインタ―程度の大きさの中にあるシステマティックな機構と動作に嘆息します。
 
 どうして(特にダニやコケなどの)小さな動植物を観察するのが好きなのでしょう。
ダニなら、あの小さな体の前に指を置くと一瞬立ち止まり、左右に避けていきます(あんな小さな体で視認し、状況判断して動く!)
全部同じ生活に見えるコケも、種ごとに違います。
不思議に思うとともに、その力で生きようとしているのを実感します。
すると、「俺もまだやれる」
そんな気にさせてくれるのである。
 
 そんな私は万物の源(アルケー)は「水」と言ったタレスや、
『日本的霊性』で
「天日はありがたいに相違ない。
またこれなくては生命はない。
生命はみな天をさして居る。
が、根はどうしても大地に下さねばならぬ。
大地にかかわりのない生命は、本当の意味で生きて居ない。
天は畏るべきだが大地は親しむべく愛すべきである。
大地はいくら踏んでも叩いてもおこらぬ。
生まれるも大地からだ。
死ねばもとよりそこに帰る。
天はどうしても仰がねばならぬ。
自分を引き取ってはくれぬ。
天は遠い、地は近い。
大地はどうしても、母である。
愛の大地である。
これほど具体的なものはない。 」
と書いた鈴木大拙などが好みです。
 
全ての源になる地と水を感じるのが好きです。
 アクアリウム、テラリウム、アクアテラリウムが好きなのはそのためです。
水を水槽に入れ、ポンプなどで水流を発生させるだけで「もう何物かが生まれそう」
そう思うだけでワクワクしてくるのである。
 動植物を観察する環境を作り、動植物がそこに馴染んでいるように見える。
そう思うと「生の下部構造に自分が侵入している」ように感じる。
動植物の観察とはそういう意味でアドベンチャータイムなのである。
 

 

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

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苔の話―小さな植物の知られざる生態 (中公新書)

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校庭のコケ―野外観察ハンドブック

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mynature365day.hatenablog.com

 

顕微鏡を買いました。

 安物なんですけれども、私には十分です。

アメリカでは一般的な顕微鏡メーカー「AmScope」社の『SE304R-PY』です。

 

www.amscope.com

 

顕微鏡専門店の通販で買いました。

 

顕微鏡販売・顕微鏡専門店【誠報堂科学館】 – 学習用顕微鏡、生物顕微鏡、実体顕微鏡|おすすめの顕微鏡を低価格で販売

 

2週間くらいかかるかと思いきや、1週間~10日ほどで届きました。

利用したことがないお店でしたので不安でしたが、届いた荷物にも様々な工夫がありました。

 

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注意に次ぐ注意のシールが上にベッタベタに貼ってあり、厳重というか、何でもかんでもというか……(笑)

でもこれくらいしてもらったほうがいいと思います。

ちなみに中には少し硬い紙の緩衝材と専用の発泡スチロールに入れられた顕微鏡が入っていました。

 

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性能としては、

 

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 電源が110Ⅴということで、コンセントがこんな形状になっています。

 

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あ、変換アダプタ―買うの忘れてたなと。

しかし、商品についてきました。

 

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アースもあって良いです。

これで日本の一般的な100V電源で使用できます。

一安心です。

 

 暗闇でライトを点けてみます。

 

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さすがタングステン(?)新品ということも併せてとても明るいです。

画像ではとても白くなっていますが、薄く黄色味がかった感じです。

LED照射にはない温かみを感じます。

しかし、すぐに熱くなります。

観察に熱中して手探りで作業していると「熱っ!」となることも数回。

 あと、下からライトを照射して生物顕微鏡にしたい場合もあると思います。

この顕微鏡の下部はスカスカで、改造次第ではライトを仕込めると踏んでます。

そういう仕様になっているかどうかはわかりませんが。 

 

 これからコケの観察をしては顕微鏡写真をアップしたいと思います。

しかし試しにとってみると、双眼タイプですから全体をブレやズレなしに撮るのに苦労します。

カメラで撮るなら、

  1. 接眼レンズのところに突っ込めるカメラアダプターを買うか
  2. そもそもカメラ専用の穴があるカメラポート付きの顕微鏡(3眼タイプ)を買うか
  3. そもそも画像を撮影できる顕微鏡を買うか

いずれかくらいになると思います。

私は安いデジカメとiPhone6しかないため、どうしてもレベルの低いものになると思いますが、個人の記録用・学習用としては十分な水準にはなるでしょう。

これから楽しみです。

我が家のカメに石が投げられたらしい。

記事目次

事後と対処

悪意はないはず

野外飼育はトラブルが多い

 

事後と対処

 

 仕事から帰ってきて妹が教えてくれました。

注意すると「はーい」と素直にやめてくれたらしい。

私が現場にいたら反射的にボコボコにしていたでしょう。

だからある意味、私が帰る前でよかったのかもしれません。

 

 近所の人たち(子どもも含めて)によく見られるマスコット的存在だっただけにショックです。

近所の子どもなら「触らせてください!」と駆け寄ってきてくれます。

おそらく他所の子だと思います。

 当初怒りのあまり、プラスチックの植木鉢に

「カメに石を投げるな!○すぞ!」と書いてしまいました。

後で「カメに石を投げるな!」に訂正しました。

これでわかってくれたらいいのですが……。

 

 

悪意はないはず

 

 落ち着いてみると、子どもの気持ちもわかります。

善悪関係なく投げ込んだと思います。

私も虫をイジメていた子ども時代があるので、多少なりとも気持ちを察します。

触れられないモノの反応を見るには遠距離からアプローチするしかありません。

石はどこにでもある、アプローチに適したものです。

しかし私は飼われている生き物をイジメたことはありませんでした。

自然にいる生き物は、勉強のためなら解剖しようが何をしようが誰にも叱られませんから。

 

 

野外飼育はトラブルが多い

 

 外で生き物を飼っていると往々にしてよくあることです。

私のカメは一度誘拐されそうになっていますし。

また私ではありませんが、野外飼育していたメダカを盗まれた人などがいるとか。

高い錦鯉・メダカなどを養殖している業者なら防犯設備を施すくらいです。

園芸をされているなら植物を勝手に切られたり、枯らされたりするそうです。

 だから私の夢は、大きな土地を柵で囲って園芸も飼育ものびのびとすることです。

自分の大好きなことは邪魔されたくない。

自分のアイデンティティにも関わることですから、当人の本気の意地・力を発揮することになるでしょう。