本、読み終えた。田口哲『フィールドガイド 淡水魚識別図鑑:日本で見られる淡水魚の見分け方』
フィールドガイド 淡水魚 識別図鑑: 日本で見られる淡水魚の見分け方
- 作者: 田口哲
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: 単行本
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途中で読了しました。
理由は以下で。
良いポイント
・著者の思い出がところどころで語られる。
共感が持てます。
見逃さないためについ全種・全ページを読んでしまう、ようでした。
悪いポイント
・飼育下の写真が多い。
「フィールド」で「識別図鑑」と銘打っているのに、自然環境下にできるだけ似せようという努力が見られないし、自然化の写真は判別が付きにくいものが多いです。
強いてよく言えばワイルドです。
・生息域の表示に疑問を感じる。
え?と思う分布域が多々ある。
滋賀県だけどいたよ?普通に、と思いました。
これが本当に2014年3月21日発行の本なのかどうか。
私が同定を間違っているのでしょうか?
そうだとしてもしっくりきません。
・この本で完全に識別できるとは思えない。
種ごとに近縁種がいるものですが、見分け方や類似点が載っていません。
生態・食性などが載ってはいますが、「ヒレが云々」などという記述がない。
あったとしても目立ちません。
「フィールドガイド」とも「識別」とも言いにくい仕上がりだと思います。
・まとめ
納得いかない部分を取り上げて残ったものは、思い出と写真です。
この本は著者の思い出を読み、写真を眺める本です。
淡水魚図鑑は他にもいろいろあります。
図鑑選びのの注意点としては「たくさんの人が関わって製作されている」ことが一番わかりやすい目安だと思います。
他には生物学系の本を多数出版していたり、単純に有名出版社ものであるかなども留意すべき点です。
どの学問領域にもいい加減な本はあります。
選び取るのは消費者です。