山、行ってきた。音羽山(滋賀県)
(音羽山頂上から京都方面)
音羽山 今朝越え来れば ほととぎす
梢はるかに 今ぞ鳴くなる
音羽山 木高く鳴きて ほととぎす
君が別れを 惜しむべらなり
出典:『古今和歌集』
・実行日:2017/06/23
・登山ルート参考文献:『新・分県登山ガイド 24 滋賀県』(2013、山と渓谷社)に従った。
・車か徒歩か:徒歩がいいのではないでしょうか。
・登山客層:若者5人衆。若者ソロ。老夫婦1組。
・迷うか?:東海自然歩道なので、迷うことはほとんどない。しかし大津駅から東海自然歩道へのアクセスが少しだけわかりにくいかもしれない。なので後述する。
・体力は?:大津駅~音羽山までは階段多し。精神的につらい。それを超えれば緩やかなハイキング。
・ヤマレコ記録ID: 1177789
感想
大津駅を南に出て京都へ抜ける国道1号線を歩く。ファミマがあるので何か買ってもいい。この先コンビニはない。
しばらく歩くと上に鉄橋が見えてくる。東海自然歩道のためにある橋だ。
この先の信号で右に折れている道に入る。そこにはトイレもある。一旦橋から離れる形で歩かないとアクセスできない。ウナギ焼の美味しそうなニオイを嗅ぎながら道を下る。右手に神社が見えたらそこに入る。
階段を昇ったら右に曲がり、本殿の脇にある小さな小道に入る。大丈夫。そこは道だ。
ここからが大変だ。音羽山山頂までしばらく整備され過ぎて階段だらけになった東海自然歩道を行く。稜線に出ても続くのでツライ。また蛾が多い。
ちなみに登り始めるとすぐ分岐点で逢坂山に行けるルートがあった。逢坂の関跡という看板もあるのだが撮り忘れた。昔は大津と山科を結ぶ最短ルートがここら辺の谷沿いだったわけだ。今は1号線を車で走って楽勝である。
で、着いた。鉄塔直下に頂上がある。20人は余裕で座れる。4つくらい椅子もある。京都方面と大津市方面で視界良好。
(京都方面)
(大津市方面と琵琶湖)
ここからも階段はあるがとても緩やか。また地形図から見ても明らかなように、これ以降は沢沿いを歩く。
沢沿いは気温が下がる。水も冷たかった。難所もなく、快適なハイキング。
(小さいながらも渡渉点が5、6か所あった。いずれも大人なら大股で行けるくらい小さいものなので、防水対策は必要ない。増水時は幅が広がりそうだ。)
途中から車も入れるようだ。
左に曲がり、幻住庵へ行く。幻住庵は松尾芭蕉がしばらく停滞した小さな庵で、大津市によって復元された。管理は幻住庵保勝会が受け持っている。
そこまでの道中は国分地区を歩くのだが……
(という看板が多かった。小さな山里が台無しに見えるのは私だけだろうか。地域住民が設置するならまだしも、そうではなさそうだったし。うーん…)
それはそれとして、住宅街を歩くのだがこの神社に入ってすぐに幻住庵がある。
で、この幻住庵。私が行ったときは幻住庵保勝会の方がいらっしゃって、松尾芭蕉の説明を受けられた。たぶん30分くらいだったかな。説明を受けているとき後ろから鹿威しの「かこーん」って音が聞こえてきた。よかった。
幻住庵は現在草木に囲まれていますが、松尾芭蕉がいた当時は琵琶湖を望めるところだったとか。遠慮して撮影はしていない。
幻住庵保勝会の方に勧められて、松尾芭蕉が生活水に使っていた「とくとくの水」と、松尾芭蕉も見たかもしれない「見晴らし台」を見に行った。あまり時間はかからない。
(見晴台の景色。…TORAYの存在感!昔とは緑が違うのだろうな)
東海自然歩道だけあって子どもでも楽に登れる。危険個所もほとんどない。強いて言えば枝道として作業道が少しあるということ、渡渉点で石が滑りやすいこと、この2点くらいだ。
当日であった生物
(名前忘れた。体をバネのようにしてピーンと跳ねて逃げる)
(この中に蛾がいる)
(クモゾウムシ亜科の一種と思われる。昆虫の中でゾウムシが一番好き)
(トノサマ~)